※本イベントは終了しました。
宇宙開発が進み、宇宙空間を利用したビジネスが急成長する一方で、持続的な宇宙利用を巡る議論が活発になっています。地球の衛星軌道に漂う無数の宇宙ごみ(壊れた人工衛星やロケットの部品など)は安全な宇宙利用を脅かしています。また、宇宙に打ち上げられる人工衛星の急増にともないデータ通信の基盤となる周波数の不足など、様々な困難に直面しています。そして、これから先の月面利用や次世代宇宙ステーションなど新たなフロンティアでも、そこで活動する人々の安全確保や環境の保護、資源の再利用といった課題を考える必要があります。「宇宙の未来 2023」では世界の産学官キーパーソンとともに、様々な角度から宇宙空間の持続的活用に必要な取り組み、技術開発、国際協力のあり方などを議論します。
このセッションでは、国際宇宙ステーション(ISS)をいかに持続可能かつ効率的に利用し、将来の宇宙ミッションに向けた新技術や新戦略を前進させる方法を探ります。ISSの後の時代では、宇宙探査やビジネスの新しいチャンスがあると言われています。宇宙ステーションを持続的に、安定的に、そして宇宙環境に害を与えないように運営するためには、どのような取り組みが必要になるのでしょうか。最新技術の動向についても探ります。
このセッションでは、宇宙ゴミに関する技術や制度など新しいアイデアを考えます。宇宙ゴミを追跡したり、取り除いたり、予防するための新しい方法は、この分野の進歩につながり、新しいビジネスチャンスを生む可能性があります。
宇宙空間の情報通信インフラの持続的な発展に必要な取り組みを探ります。私たちの生活はいま、宇宙と地球、人工衛星同士の間の通信に支えられています。宇宙の持続可能な利用を確保するためには、宇宙を視野に入れたデータインフラの持続的な発展が欠かせません。しかし、宇宙では周波数帯域が不足しているほか、人工衛星が通る経路が減少しています。これから先、人類が宇宙と地上を統合したデジタルインフラを構築していくうえでこうした問題をどうクリアしていけばいいのか、様々な角度から議論します。
このセッションでは、金融機関や投資家、保険会社が宇宙の持続的な利用をどのようにサポートできるかを探ります。宇宙インフラが環境に与える影響の低減やスペースデブリの防止・抑制など、宇宙活動は環境、社会、ガバナンスに関わる数々の課題を突きつけています。これらの課題を克服するためには、民間プロジェクトに十分な資金が必要です。金融機関や投資家が宇宙プロジェクトに出資・投資する際に、持続可能性の基準をどのように取り入れているか、といった最先端の取り組みを検証します。
日本の宇宙ビジネスを持続的に成長させていくため原動力として期待が集まる「日の丸ロケット」。世界でロケット開発競争が激しくなる中で、日の丸ロケットはコストや輸送能力、安全性といった課題を乗り越え、激変するマーケットを勝ち抜くことはできるのでしょうか。世界の開発動向、日本の宇宙ビジネスへの影響と合わせて日の丸ロケットの未来を展望します。
※本セッションは会場限定での開催となります。