マット・ポッティンジャーは、Garnaut Global(ガルノーグローバル)LLCの共同創業者兼CEO。同社は中国に関連する地政学的、経済的、技術的ダイナミクス分析を専門とするオープンソース型のリスクアドバイザリーを手掛ける。
トランプ第1期政権時代の2017年からホワイトハウス・国家安全保障会議で対中政策を担当。2019年から2021年まで国家安全保障担当次席補佐官を務めた。中国やロシアとの大国間競争、中東情勢、金融制裁と輸出規制、半導体、5G、サイバー防衛などを含む、国家安全保障に関わるあらゆる分野の政策立案の調整を行った。また、インテリジェンス・ブリーフィング、政策立案、外国首脳との会談において、数百時間にわたり米大統領を補佐した。
ホワイトハウス勤務以前は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて中国でロイターとウォール・ストリート・ジャーナルの記者として活動。その後、2007年から2010年まで米海兵隊員としてイラクおよびアフガニスタンに3度駐留し、ブロンズスター勲章および2009年の「海兵隊情報将校・年間最優秀賞」を受賞した。退役後は、運用資産300億ドル超のマルチストラテジー投資ファンド、Davidson Kempner Capital Managementにてアジア調査部門を統括した。
現在は、スタンフォード大学フーバー研究所特別客員研究員。民主主義防衛財団(Foundation for Defense of Democracies)において中国プログラム担当を務める。著書「The Boiling Moat: Urgent Steps to Defend Taiwan(日本語版書籍名:煮えたぎる海峡‐台湾防衛のための緊急提言)」を2024年に刊行。