スイスで育ったズルブチェン氏は幼少期から自然界を熱心に観察していた。その好奇心から物理学の学位を取得。革新的な科学チームを率いて、太陽系や宇宙に対する我々の視野を広げることに貢献した。これまで、水星や太陽に焦点を当ててきた。ミシガン大学アナーバー校の宇宙科学と航空宇宙工学の教授も務めた。同大学工学部の起業家精神センターの創設者であり、キャンパス全体のイノベーションイニシアチブを開発・運営した。そのうちのひとつが全米トップクラスの学部起業家精神プログラムになっている。
ズルブチェン氏は日々、NASAの科学ミッションが分野を超え、産業界や他の国々とパートナーシップを築き、新たな疑問を生み出し、知識と探求のフロンティアを前進させるために尽力している。彼は、NASAの世界クラスの科学者とエンジニアのチームに、科学研究、エンジニアリングの経験、実践的な知識の豊かさをもたらしている。ズルブチェンはNASA科学戦略を設定し、それを実行するチームを奮い立たせている。
太陽および太陽圏の現象に関する200以上の論文を査読付き雑誌に執筆または共同執筆。スイスのベルン大学で物理学の博士号と理学修士号を取得。数々のNASAの地上での成果に関わる賞、国際宇宙航行アカデミーおよびスイス工学科学アカデミー(SATW)会員への就任、NASAアウトスタンディング・リーダーシップ・メダル、ベルン大学による科学関連の代表的な表彰である2018年ハインリッヒ・グライナッハー賞などの栄誉に輝いた。世界中の人々にNASAの活動や科学のインスピレーションを伝えている。