ニューデリーの全インド医科大学 (AIIMS) 老年医学部の創設者。同学部の教授兼学部長を8年間務めたほか、2010年から2013年まで初代研究所長も務めた。週1回の診療サービスから始まったAIIMSの老年医学部門は2012年に本格的な学部に昇格、2023年には、インド政府によって国立高齢化センターに格上げされた。
デイ博士は1985年にAIIMS医学部に入学。インド政府からの指名を受けて1995年に英ニューカッスルのロイヤル・ビクトリア病院で英連邦医療フェローシップに基づく老年医学の研修を受講。その後、世界保健機関(WHO)が支援するイニシアチブを通じて、インドで老年医療を専門分野として確立する任務に従事。この取り組みを通じて2002年にインド老年医学アカデミーを設立し、会長に就任した。
WHOとの連携による健康的な加齢を目指す臨床コンソーシアムなどに参加、また長期ケアに関するWHOのグローバルネットワークのメンバーを務めている。
老年医学を、健康な加齢を促進するための分野に変革する取り組みにより、デイ博士は、2022年9月に国連世界保健機関(UN-WHO)から50人のリーダーの一人に認定された。
AIIMSを定年で退いた後はニューデリーの非営利団体ヴェヌ慈善協会の支援を受けて設立されたヴェヌ老年医学研究所の所長に就任、新しいケアモデルの確立に努めている。