尾﨑 雄

老・病・死を考える会プラス 世話人代表

TakeshiOzaki

学生時代に、脳溢血で寝たきりの祖父が畳の間の布団上で最期の息を引き取る瞬間を目の当たりにした。日本経済新聞社記者になって、やはり畳の部屋で首つり自殺した寝たきり老女の遺書(「介護の世話を家族にかけたくない」)を読む。在宅医療、高齢者介護、ホスピスケアなど高齢社会の諸問題を私のライフワークにした原点である。日経の婦人家庭部記者・編集委員なって以来、この分野に没頭。介護保険制度の成立過程や阪神大震災の高齢者・障害者支援活動および在宅ホスピスの現場などを取材。知見を活かして、退社後は仙台白百合女子大教授、公益社団法人成年後見センターリーガルサポート理事を経て社会福祉法人恩賜財団済生会評議員、公益財団法人さわやか福祉財団評議員など在宅医療・介護・福祉に関わる公益団体の経営に関与している。市民運動では認定NPO法人コミュニティケアリンク東京(理事長・山崎章郎医師)の創立時から副理事長を務める。団体参加の動機は、自立した市民の目で団体・組織の内側からのウオッチ。パターナリズムなどこの分野の団体にありがちな傾向に目を光らせている。