イリノイ大学でPh.D.（心理学）取得、ミシガン大学公衆衛生学部研究員、米国国立老化研究所(National Institute on Aging)フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所研究教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授（社会心理学）、東京大学高齢社会総合研究機構特任教授、日本学術会議副会長などを歴任後、2020年5月から現職。専門はジェロントロジー（老年学）

1987年から35年にわたり、高齢者のwell-beingの主要因である健康、経済、人間関係の間のダイナミックな変容を7000名をこえる高齢者を追跡調査し、加齢に伴う高齢者の生活の変化に関する科学的データの蓄積と相互連関の体系的な理解、課題の把握を目指してきた。帰国後は課題解決を主目的とするアクションリサーチに舵をきり、長寿社会のニーズに対応するまちづくりや産官学民が共創するオープンイノベーションの場‘リビングラボ’ で人生100年時代にふさわしい生き方と社会のあり方を追求。最近は、平均寿命、健康寿命に次ぐ貢献寿命の延伸を提唱し、実証研究に取り組んでいる。