デイビッド・コー氏は、シンガポール初のサイバーセキュリティ・コミッショナーであり、サイバーセキュリティ庁(CSA)の初代長官である。また、デジタル開発・情報省のデジタルセキュリティ・テクノロジー担当チーフも兼任している。
サイバーセキュリティ・コミッショナーとして、サイバー攻撃発生時に重要なサービスの継続を確保するため、サイバー脅威及びインシデントを調査する法的権限を有している。CSA長官としては、シンガポールの国家サイバーセキュリティ機能を専門的かつ集中的に統括する国の取り組みを主導している。これには、サイバーセキュリティ関連法の執行、戦略及び政策の立案、サイバーセキュリティの運用、エコシステム、研究開発、能力開発、広報活動、国際連携などの活動が含まれる。さらに、デジタルセキュリティ・テクノロジー担当チーフとして、デジタル開発・情報省におけるデジタルセキュリティ政策及び技術能力の開発を統括している。量子担当主席顧問としても、シンガポールの量子政策および戦略の策定を統括している。
また、シンガポール金融管理局(MAS)のサイバー・テクノロジーレジリエンス専門家(CTREX)委員会及び医療サイバーセキュリティ諮問委員会(HCAP)の委員も務めている。
現職に就く前は、シンガポール軍(SAF)に所属し、国防省及びSAFにおいて様々な指揮及び幕僚職を歴任。これまで、国防サイバーチーフ、技術担当次官補、軍事安全保障局長、通信主任などを務めた。
第1回「ビリントン・サイバーセキュリティ・インターナショナル・リーダーシップ賞(Billington CyberSecurity International Leadership Award)」を受賞。その他、行政功績賞(金、法律)、行政功績賞(金)行政功績賞(銀、軍事)、行政功績賞(銅、軍事)、表彰章(軍事)を授与されている。
米国ハーバード大学で行政学修士号を、英国ロンドン大学キングス・カレッジで電気・電子工学の学士号を取得している。
妻マーリーンとの間に、ダニエル、レイチェル、マイケルの3人の子供がいる。